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万博でのサウジアラビアご飯体験レポート

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サウジアラビアの食文化に興味はあるけれど、なかなか現地へ行く機会がない——そんな人にとって、万博は絶好のチャンスです。

各国が一堂に会するこの国際イベントでは、普段なじみのない料理や伝統文化に、身近に触れることができます。今回注目したのは、サウジアラビアのパビリオン。

建築美だけでなく、本場の味がそのまま体験できる飲食エリアが話題となっています。

本記事では、そんな万博でのリアルなサウジアラビアご飯体験をたっぷりとご紹介します。

万博でのサウジアラビアご飯体験

万博とは?サウジアラビアのパビリオンの魅力

万博(国際博覧会)は、世界各国が一堂に集い、自国の文化、技術、経済、そして食文化などを紹介する壮大なイベントです。

訪れる人々にとって、短時間で多彩な国の魅力に触れることができる貴重な体験の場となっています。

中でもサウジアラビアのパビリオンは、未来的なデザインと伝統を融合させた壮大な建築が目を引き、映像演出や展示物、インタラクティブな体験装置によって、訪問者に強烈なインパクトを与えています。

特に注目を集めていたのは、サウジの伝統料理を味わえるグルメエリア。

ここでは本場から招かれたシェフによる本格的な料理が提供されており、サウジアラビアの味覚を五感で堪能することができます。

列をなして並ぶ観光客の姿からも、その人気の高さがうかがえます。

サウジアラビア料理の特徴と人気メニュー

サウジアラビア料理の最大の特徴は、香り高いスパイスの使い方と、ボリュームたっぷりの炊き込みご飯系料理です。

中東ならではのスパイス—クミン、カルダモン、シナモンなど—が豊富に使われ、肉や野菜の旨味と融合することで奥深い味わいが生まれます。

料理は家庭での団らんや祝宴に欠かせない存在で、宗教や風土と深く結びついています。

代表的な料理には、香り豊かに炊き上げたお米の上にチキンやラムを添えた「カブサ(Kabsa)」、縦に回転させながら焼いた肉をスライスし、野菜と共にパンに包んだ「シャワルマ(Shawarma)」、そして鍋をひっくり返して盛り付ける美しい層の「マクルーバ(Maqluba)」などがあります

また、ナツメヤシの実である「デーツ」は、その栄養価の高さと自然な甘みで、食後のおやつやおもてなしにも重宝されています。

万博でのサウジアラビアグルメ体験レポート

筆者が訪問した日も、サウジアラビアパビリオンのレストランには多くの来場者が集まり、行列ができていました。

まずは定番料理「カブサ」を注文。長粒のバスマティライスがふっくらと炊かれ、スパイスがしっかりと効いたチキンが贅沢にのせられています。一口食べれば、芳醇な香りとジューシーな肉の旨味が口いっぱいに広がり、異国の地の食卓にいるような気分を味わえました。

続いて試したのが、「デーツとアラビックコーヒー」のセット。金色の伝統ポットから注がれるコーヒーには、カルダモンの風味がしっかりと感じられ、濃厚な甘みをもつデーツとの相性が抜群です。

会場の雰囲気も相まって、まるで本場サウジのリビングでくつろいでいるかのような穏やかで豊かな時間を過ごすことができました。サウジアラビアの食文化は、味覚だけでなく五感すべてで楽しむ体験なのだと実感しました。

 

サウジアラビアの食文化を理解する

サウジアラビアの伝統的な食事マナー

サウジアラビアでは、伝統的に右手で食べる文化が今も色濃く残っており、これはイスラム教における清潔さの概念に基づいています。

左手は不浄とされ、食事や他人との交流には使用しないのが一般的です。

スプーンやフォークが使われる場面も増えていますが、家庭や伝統的な場では手で食べることが礼儀とされることもあります。

また、食事は一人でとるのではなく、家族や親しい人たちと大皿を囲みながらシェアする形式が一般的で、コミュニケーションと信頼を育む重要な場でもあります。

こうした習慣は、サウジアラビア人のホスピタリティや人とのつながりを大切にする価値観をよく表しています。

さらに、食材や調理法にはイスラム教の教えが深く根付いており、すべての食品はハラール(Halal)である必要があります。

代表的なサウジアラビアの食べ物一覧

  • カブサ(Kabsa):香り高いスパイスで調理された米と、チキンやラムなどの肉を組み合わせた炊き込みご飯。祝祭や家庭の集まりでも定番。

  • シャワルマ(Shawarma):ローストした肉をスライスして、パンやラップで包んだ手軽な料理。サラダやソースを加えることで味の幅が広がる。

  • サンブーサ(Samboosa):ラマダンの時期に特に人気のある三角形の揚げ菓子。中には肉や野菜、チーズなどが入っている。

  • マタイ(Mutabbaq):外はカリッと、中は具だくさんの甘辛パイ。家庭のおやつや屋台でもよく見られる。

  • フムス(Hummus):ひよこ豆をペースト状にし、ゴマペーストやオリーブオイルと混ぜたディップ。パンと一緒に食べるのが一般的。

  • ババガヌーシュ(Baba Ghanoush):焼きナスをベースにしたペーストで、香ばしくクリーミーな味わいが特徴。

サウジアラビアにおける禁止食材と理由

サウジアラビアにおいては、イスラム教の教義であるシャリーアイスラム法)に従い、厳格な食のルールが存在します。

中でも豚肉やアルコール類の摂取は、宗教上の理由から固く禁じられています。

豚肉は不浄とされており、イスラム教徒にとっては触れることすら避けられる対象です。

また、アルコールも精神に悪影響を及ぼすとされているため、製造・販売・所持のいずれも法律で禁止されています。

これらのルールを守るため、サウジ国内で流通する食品や料理には、ハラール認証が付与されていることが求められます。レストランやスーパーマーケットでもハラールマークが確認でき、訪問者も安心して食事を楽しめるよう配慮されています。

 

万博で楽しめるサウジアラビア料理

デーツとシャワルマの魅力

デーツはサウジアラビアにおいて、古くから親しまれてきた栄養価の高い果物であり、ラマダン(断食月)明けの食事にも欠かせない存在です。

ビタミンB群や鉄分、カリウム、食物繊維が豊富に含まれており、エネルギー補給にも優れています。サウジではそのまま食べるだけでなく、ナッツやクリームチーズと一緒に提供することで、デザートとしての幅広い楽しみ方が定着しています。

一方、シャワルマは観光客にも人気の高いストリートフードであり、炭火でじっくりと焼かれたジューシーな肉を薄くスライスし、トマトやレタス、ヨーグルトソースとともにピタパンやラップに包んで提供されます。

チキンやビーフ、ラムなど肉の種類も豊富で、スパイスの効いた味わいがクセになる逸品です。手軽に食べられるため、万博のようなイベントでは持ち帰りグルメとしても注目を集めています。

カブサとその他のご飯の種類

カブサは、スパイスで炊き上げたバスマティライスの上にチキンやラム、魚などを載せて提供する、サウジアラビアを代表するご飯料理です。

味わいの決め手となるのは、カルダモン、クローブ、シナモン、ナツメグといった中東特有のスパイスを巧みに使い分ける点で、その豊かな香りが食欲をそそります。ボリュームもたっぷりで、特別な日やおもてなし料理として広く親しまれています。

また、「マクルーバ(Maqluba)」という料理も人気があり、炊いたご飯と肉、野菜を鍋の中で重ねて調理した後、器に移す際に鍋ごとひっくり返して盛り付けることで、層になった具材の美しさが際立つ一品です。

ナスやジャガイモなどの野菜とともに味わうことで、見た目も食感も楽しめる料理として評価されています。

人気のサウジアラビアレストランとメニュー

万博会場内には、サウジアラビア政府が直接監修する公式レストランが設けられており、本場から招かれたシェフが本格的なサウジ料理を提供しています。施設は内装にもこだわりが見られ、伝統的なアラビアンデザインの中で食事を楽しめる空間が演出されています。

中でも「ラムカブサ」は大人気で、香ばしく焼かれたラム肉とスパイシーなご飯が絶妙なハーモニーを奏で、何度でも食べたくなる味わいです。「アラビックプレート」では、複数の前菜と主菜が一度に楽しめる構成となっており、サンブーサ、フムス、ババガヌーシュなどを一皿で味わえるため、初めてサウジ料理に触れる方にもおすすめです。

いずれも連日多くの来場者が列を作るほどの人気ぶりで、サウジアラビアのグルメ文化への関心の高さがうかがえます。

 

サウジアラビア料理のレシピ

家庭で作るサウジアラビア料理の基本

サウジアラビア料理を家庭で楽しむには、まずは「カブサ」から挑戦するのが最も手軽でおすすめです。

カブサはスパイスとお米、チキンやラム肉などを一緒に炊き込むご飯料理で、日本の家庭でも再現しやすいのが魅力です。

特別な器具がなくても、炊飯器や普通の鍋を使って調理が可能です。また、バスマティライスなどの長粒米を使用すると本場の風味により近づけることができます。

材料もスーパーや輸入食品店で手に入るため、初めてでも気軽に挑戦できるのがポイントです。さらに、カブサは見た目も華やかなので、パーティーやイベント料理としても活躍します。

スパイス使いと味付けのポイント

サウジアラビア料理の味の決め手は、やはりスパイスです。

カルダモン、シナモン、クローブ、クミン、ターメリックなどが基本スパイスとして使われ、これらを炒める順番や火加減によって風味が大きく変化します。

特に、スパイスは焦がさないように弱火でじっくりと炒めることが重要です。

また、チキンやラム肉などを加えるタイミングもポイントで、肉の旨味がスパイスにしっかりと絡むようにすることで、より深い味わいになります。

塩加減も控えめにし、素材の旨味を引き出すように仕上げるのがコツです。慣れてきたら、レモンやローズウォーターなどで香りのアクセントを加えるのもおすすめです。

デーツとコーヒーのアラビア式楽しみ方

アラビア文化では、食後のひとときにデーツとコーヒーを楽しむのが一般的です。デーツはそのままでも自然な甘みが楽しめますが、アレンジとして中にアーモンドやくるみを詰めたり、クリームチーズを合わせて風味を引き立てたりする方法もあります。

また、コーヒーは深煎りの豆ではなく、軽めのアラビックコーヒーを使用し、カルダモンやサフランを加えて煮出します。

これにより、さっぱりとした口当たりとともに、アラビア独特の香りが広がるのが特徴です。小さなカップに少量ずつ注ぎ、何度も味わうことで、会話を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすのが流儀です。

デーツとコーヒーは、もてなしの場でも重宝されるセットであり、サウジアラビアのホスピタリティを象徴する一つでもあります。

 

万博での成功体験から学ぶ

サウジアラビア食文化の素晴らしさ

今回の万博体験を通じて、サウジアラビアの食文化が持つ深い歴史、豊かな味わい、そして人々の生活に根差した伝統に触れることができました。

料理一品一品には、その国の気候や宗教、家庭の文化が反映されており、サウジの食は単なる栄養摂取ではなく、人と人をつなぐ重要な文化的要素であると実感しました。

調理法から食事の提供スタイルに至るまで、すべてが意味を持ち、食を通じた文化理解が非常に奥深いことを再認識する機会となりました。

家族で楽しむサウジアラビア料理の提案

スパイスが効いたサウジ料理は、一見すると子ども向きではないように感じられるかもしれませんが、実際には辛さや香りの強さを調整することで、十分に家族みんなで楽しめる料理になります。

例えば、カブサのスパイスを控えめにし、チキンをオーブンで優しく焼き上げれば、子どもでも食べやすくなります。

また、シャワルマをサンドイッチ風にアレンジし、チーズや野菜を加えることで、栄養バランスも良くなるため、毎日の献立にも活用しやすい一品となるでしょう。調理を家族で一緒に行うことも、食文化体験としておすすめです。

次回の訪問に向けた食べ物ランキング

1位:スパイスが香るジューシーなラムカブサ。香りと食感が絶妙で、主食としての満足感も抜群。


2位:ほんのり甘くて栄養価も高いデーツと、カルダモンの香りが心地よいアラビックコーヒーのセット。軽食やリラックスタイムに最適。


3位:手軽に食べられるシャワルマ。香ばしく焼かれた肉とピタパンの組み合わせがクセになる。

 

まとめと今後の展望

サウジアラビアの食文化を世界に広めよう

万博という国際的な舞台を通じて、多くの来場者がサウジアラビアの伝統料理に触れ、その豊かな味わいや深い文化的背景に魅了されました。

食という最も身近でありながらも奥深い切り口を通して、サウジアラビアという国の歴史や風土、宗教観までを感じ取ることができたのです。

こうした体験を通じて、サウジアラビアの食文化が他国との文化交流の大きな柱として注目される機会が増えており、今後もますます関心が高まっていくと考えられます。

万博を通じた国際交流の重要性

食は言葉や国境を越えたコミュニケーションツールであり、文化を共有するための最も効果的な手段の一つです。

今回の万博で提供されたサウジアラビア料理は、単なる味覚の体験にとどまらず、異文化理解や相互尊重の精神を育む素晴らしい機会となりました。

多くの来場者が料理を通じて自然と会話を始め、そこから広がる人と人とのつながりが国際交流の本質であることを実感しました。今後もこのようなイベントが世界中で開催されることで、国を越えた友情と理解が深まっていくことでしょう。